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IIDX 2020/6 BMSとACの環境を近づける

緊急事態宣言も解除され、数か月ぶりにACを触ることができました。

この機会にと思ってLIGHTNING MODELに移ったのですが、旧筐体と同じ設定にしたにもかかわらず、ハイスピにかなりの違和感がありました。BMSでずっと練習してきてある程度身についたはずの目線の固定が、ACだとほとんどできないのです。画面が大きくてどこを見ていいか分からないし、ノーツが認識のプロセスに引っかかることなく目の前を素通りしていってしまうような感覚がありました。

もともとBMSの環境はAC側の設定に合わせて整えたものでした。HSの数値は体感ですがACと同じくらいのスクロールスピードに、サドプラの高さはACのレーンの縦横比に合わせていたはずです。それなのに、ACに戻った時に環境の違いに違和感を覚えるというのは、なんだか不思議な感じがしました。

その違和感をTwitterにだらだら書いていたところ、師匠のような方から「ハイスピが自分が思っているより速くて追いつけていないのでは」「目線の位置が高すぎるのでは」というアドバイスを頂き、BMSとACライトニングモデルの環境を近づけるためにハイスピの見直しをすることにしました。

 

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レーンの中で意識的に見ている部分は限られますが(先月やっていたのは「意識的に見ている部分」を確立する練習でした)、おそらく周辺視野ではレーン全体を見ていて、ノーツが出てくる瞬間から判定ラインと重なる瞬間まで、視界から得られる情報すべてを使って認識のプロセスが走っていると思われます。そのため、レーン全体を視野に収めている時の「視野の角度」を計測し、その視野の角度をBMSとACで合わせればいいのではないかと考えました。

 

BMS側の視野の計測

まずは基準にするBMS側の環境の計測からです。

普段のBMSの環境で、目からレーンの下端(判定ライン)までの距離、目からレーンの上端(サドプラ直下)までの距離、レーンの長さの3辺をメジャーなどで計測します。

私の場合だとこんな感じでした。適当ですが、BMSをプレーしている環境を横から見た図です。左側に画面があって、右側に自分が立っているというイメージです。

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この3辺の長さが決まることで視野の三角形の形が決まります。ちなみに視野の角度は19.8°と計算されました。

 

ACのレーンの長さの計算

ACで同じ視野の角度を実現するためには、この三角形と相似形になるようにすればいいということになります。

ACで計測するのは、目からレーンの下端までの距離です。やや恥ずかしいので、周りに人がいない時を見計って手持ちの長財布を使って測りました…。

なお、相似であるためには角度が一致している必要があり(LIFTの要否に影響するはず)、目線とモニタの角度も測ろうとしたのですが、計測が難しかったので今回は諦めました。以下の話は角度が全部合っている前提で進んでいます。 

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ライトニングの1辺の長さが計測できれば、BMSの長さとの比で、ライトニングの三角形がBMSの三角形の何倍の大きさになるかが分かります。

私の場合は88cmだったので、88cm/65cm=1.35、ライトニングがBMSの1.35倍です。そのため、ライトニングのレーンの長さはBMSのレーンの長さの1.35倍、22cm*1.35=29.8cmがベストということになります。

 

白数字の計算

ベストなレーンの長さが計算できたら、次にそのレーンの長さになるような白数字を計算します。

ライトニングモデルの(白数字0の時の)レーン全体の長さは、おそらく35.8cm前後です。これは画面そのものを直接測ったのではなく、チュートリアルの画面を撮影して画面全体に占めるレーンの長さの比率を計算し、43インチディスプレイの画面サイズに引き直した値です。ズレていたらすみません。

私の場合だと、29.8cm/35.8cm=0.8324...なので、レーン全体の83.2%を認識に使えばいい(=16.8%を隠せばいい)ということが分かります。つまり、計算上のベストな白数字は168という結論になりました。

 

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白数字を145→168に増やし、スクロールもやや速く感じたので緑数字を310→313にしたところ、BMSでできていた横認識がACでもできるようになりました。quasar、Harmony and Lovelyあたりをやるとそれがはっきりと分かります。なんとなくできているかな?ではなく、ぴったり合った時に明確に「正解の音」が鳴るような感じです。そういう感覚を持てたことに何よりも成長を感じます。

なお判定は+1.7まで上がりました。もはや筐体の問題ではなく自分側が大幅にズレている気しかしませんが、元からスコアは終わっている身なので気にしないようにしました。

 

ACは白145/緑310で長い間やってきましたが、この値は元から合っていなかったのでしょう。自覚のないままBMSとACの環境が離れていて、BMSの方がより自分に合っていたということだと思います。そういう意味では、BMSがいつのまにかACと乖離していたのはラッキーなことでした。

ACはハイスピを探りながらだったにもかかわらず☆12のハードが10曲増え、BMSは★6.34→★6.54になりました。一通り環境も整ったということで、7月は自粛中にBMSでできるようになったことをACに少しずつ持ち込んでいきたいです。

ベラビスタ スパ&マリーナ 尾道

緊急事態宣言は解除されたものの、相変わらず遠くには行けない情勢なので、前に旅行した時のことを思い出しながらこれを書いています。

 

広島県尾道に、瀬戸内の素晴らしい景色が堪能できるベラビスタというリゾートホテルがあります。

www.bella-vista.jp

 

ホテル棟にある有名なデッキです。夕焼け空の繊細な色を映す水盤がデッキの外へと伸び、遠くまで続く海と溶け合っているようです。

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この時は夕方から日没までずっとデッキに座って、空と海の色が少しずつ変わっていく様子を無心で眺めていました。こういう時間の過ごし方ができるのがリゾートならではの贅沢という感じがします。日が落ちてくるとデッキには火が灯ります。 

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インテリアも素敵です。ここは入り口で、特産のデニムを使いつつマリンテイストに仕上がっています。左側にはなぜかカラフルなジェリービーンズがあります。

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ロビー。カラーをブラウンとホワイトでまとめることで、テイストの異なる家具にも一定の統一感が生まれ、落ち着いた空間になっています。

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こちらは客室です。瀬戸内の「多島美」が部屋からも大パノラマで見渡せます。

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客室には尾道デニムの生地でできたテディベアがいて、旅の記念として持ち帰ることができます。かわいくて作りもしっかりしています。私が泊まった時は、ホテル全体がたまたまフランクミュラーとのコラボをしていたので、ベアにもビザン数字の刺繍が入っていました。帰ってきてからずっと机の上に飾っています。

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ホテル棟から少し離れた所にレストラン棟があります。穏やかな海と折り重なる島の緑を眺めながら、地元の食材を使ったヘルシーな食事が頂けます。

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レストラン棟にはインフィニティプールもあり、この絶景を眺めながら泳ぐことができます。私はプールには入りませんでしたが、泳いでいる人は本当に気持ちよさそうでした。見ているだけで心の洗われる景色です。

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プールの反対側は、鮮やかな緑がまぶしい広々としたガーデンスペースになっています。もしかするとバーベキューをする場所なのかもしれません。

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敷地の一番奥にあるリボンチャペルです。2本のリボンが重なり、支えあいながら天に向かって伸びていくという結婚式場に相応しいデザインです。一般客は中に入れず、外観のみの見学になります。

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離れ島にはプライベートビーチもあります。とても穏やかな海で、デッキチェアに寝転がり、寄せては返す波を何も考えずにぼんやりと眺めていました。

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IIDX 2020/5 横認識の習得

リハビリも終わり、久しぶりに前の自分を超えるような練習ができた月でした。最後にこういうプレーができたのは去年の7月なので、実に1年弱ぶりになります。

 

本格的に挑戦レベルのBMSを再開するにあたって、まずはサイクルを以下のように決めました。これを1か月続けていますが、痛みが出たり疲労でパフォーマンスが落ちることもなく、かなりうまくいっていると思います。

  • 連続してプレーするのは2日まで。2日やったら1日空ける。
  • 1日のプレー時間は長くても1時間半。疲労が出てきたらその瞬間にやめる(とはいっても平日は時間の関係で130分くらいです)

 

また、プレーの内容的にも、せっかくのリスタートなので、今まで曖昧にしていた基礎を固めることから始めようと思いました。いわゆる横認識を習得するということです。

私のこれまでの認識は縦に広く、幅のあるブロック全体をひとまとまりにして認識していた感じでした。広い範囲をなんとなくで見ていてノーツを細かく分解できていないせいで、軸やトリル、繰り返しといった譜面に弱いのを前から感じていました。ここから上を目指していくにあたって、まずはちゃんとした型を身につけてから経験値を積んでいきたかったのです。

 

色々とアドバイスを頂き、具体的には以下のことを意識しました。

  • 見切りラインを持ち、そこに目線を固定する
  • 視界に入ってきたノーツを下から11個区切って認識する

初めはsl0(☆11)を題材にしてこの感覚をつかみ、順々に難易度を上げて同じ感覚を再現してみる、難しい曲をやりすぎて感覚を見失ったらまたsl0に戻る、という感じでやっていきました。

私は乱打譜面の認識はかなり雑な自覚がありましたが、よく考えると昔から高速同時押し(waxing and wandingmosaicみたいなタイプ)が得意で、これに関してだけは横認識がうまくできていると感じていました。そのため、この同時押しの目線を乱打に流用することで、乱打の認識を少しずつ横認識に近づけていこうとしました。

 

初めのうちは、高難度をやったり集中が切れたりするとすぐ目線が泳いでしまい、維持するのが大変でした。ただ、目線を理想的な場所に保てた時は、スコアが+200点、BP-70などという別人みたいなレベルで自己ベストを更新することができました。

また、広い範囲を見ていた時は「何が降ってきてるのか分からない」という感想を持つことが多かったのですが、上の意識に切り替えてからは「何が降ってきてるかは分かるけど、それを指の動きに変換するのが遅い」と感じるようになりました。体感的にも一段階先に進めたと思っています。

半月くらいこの横認識の練習だけをやっていたところ、今はそこまでガチガチに意識しなくても自然と理想的な場所に目線を置けるようになりました。高難度では完全に横認識ができているとは言いがたいですが、そこに近づいてはきていると思います。

 

リコメンドは★6.13→6.34になりました。

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4のハードが増えた印象があります。上に書いた目線の固定を意識するだけで、ずっと苦戦していた曲にあっさりハードがついたりして、今まで皿絡みやトリルができなかったのは目線がブレていたせいだったということに気づきました。指が動かない、運指の切り替えが遅いなど、もっと物理的な問題なんだろうと勘違いしていました。

3 感情の摩天楼をずっと目標にしていたので、これをハードできたのが特に嬉しかったです。例えが適切か分かりませんが、★3にしたAAという感じのストレートな地力譜面です。

イージーはあまり増やせなかったですが、Satelliteだとsl4がそれなりに押せるようになってきて、上限値も少しずつ伸びていると思います。

 

6月はこの認識の方法を身体に染み込ませながら、少しずつレベルを上げていければいいなと思っています。

2020/5 読書月記

  • 交渉術

交渉術 (文春文庫)

北方領土返還交渉の最前線に立っていた元外交官が語る、国家レベルの壮絶な交渉の生々しい記録。

外交の世界の話なので、かなりえげつない記述も多いです。裏表紙に「ビジネスマンの実用書としても役に立つ」と書いてありますが、この手法をそのまま一般企業で実行したら確実にアウトです。ただ、考え方だけは役に立てられると思います。

ロシアの情報機関は、人に言えないようなトラブル(不倫、麻薬など)をもみ消すことでターゲットに貸しを作り、弱みを握って協力者を得ていくという話があります。人間というのは窮地から助けてくれた人を信じるものだから。もっと広く捉えるなら、「普段から部下を助けていれば、部下が協力してくれるようになる」ということができるでしょう。

あと、人によっては因縁の相手がいたり指摘されたくない弱みがあったりするので、そういった「禁句」を事前に調べ上げておき、交渉の場では絶対に使わないこと。これは会社員として生きていく上でも、何かとデリケートな偉い人のご機嫌を損ねないために非常に重要なことだと思います…。

 

なお、著者は鈴木宗男と関係が深く、いわゆる鈴木宗男事件で逮捕された人なので、その件の記述についてはある程度留意して受け止める必要があります。彼のことを言っているのではありませんが、「一国のトップに立つような人間には独特のオーラ、後光がある。その人に近づきすぎた人間はその『渦巻き』に飲まれて思想が変容してしまい、その人自身に国益が体現されているように感じるようになる」というような記述が印象的でした。きっと政治の中心には一般市民には見えない世界があるのでしょう。

 

ジョジョの奇妙な冒険 8~17巻(第3部)セット (集英社文庫(コミック版))

ジョジョは2部までしか読んだことがなく、せっかくだからステイホーム中に続きを全部読もうと思って、何年か前に箱買いした3部から5部のコミックスを順番に読み進めています。これが今回の外出自粛中の大きな楽しみのひとつでした。

3部からは有名な「スタンド」という概念が出てくるのでテンションが上がりました。日本からエジプトまで世界各国を旅して、色々な国の文化をリアルに感じられるのも面白いです。続きが気になってすごいスピードで読んでしまうのですが、よく見ると読み飛ばすのが申し訳なくなるほど1コマ1コマの描き込みが細かくて驚きます。

キャラでいうと花京院が好きでした。さくらんぼの食べ方以外は。

 

・M/D マイルス・デューイ・デイヴィスⅢ世研究

M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究 

マイルス・デイヴィスの音楽についての東大教養学部での講義を書籍化したものです。音楽科ではない一般の学生向けということで、私のようなジャズをよく知らない人でも入り込めるような内容になっています。

ゴールデンウィーク中、ステイホーム期間でないとやらないようなことをしたいと思い、長らく積読だったこの本を本棚の奥から引っ張り出してきました。760ページもあるものすごく分厚い本です。講義の内容のほか、教室で流した参考音源も一緒に載っていて、YouTubeなどでそれを全部聴きながら読みました。この大作を腰を据えて読むというのは普段ならなかなかできないことです。

 

これまで私が聴いたことのあるマイルスのアルバムというと、「Kind Of Blue」「In A Silent Way」「Bitches Brew」くらいです。ベースになっている落ち着いた空気の滞留をトランペットが不思議な緊張感を持って切り裂いていくような、新鮮で魅力的な音楽でした。この講義では、それは和声進行ではなくメロディーを推進力として音楽を展開していく手法と、彼の生まれ持った育ちの良さ、エレガンスによるものだと語られていて、そう言われてみるとストンと落ちるものがありました。

アメリカの文化の変遷と、その中でのマイルスの音楽の位置づけが感じ取れるのが良かったです。もっと巨匠然としたイメージを勝手に持っていたのですが、彼は思ったよりずっとポップスターだったようです。

2020/4 読書月記

インフォグラフィックで見る138億年の歴史:宇宙の始まりから現代世界まで

地球の始まり、人類の歴史、現代社会の様々なデータなどを、イギリス流のユーモアを交えながら(?)分かりやすく図示した本。

世界初の電気自動車が登場したのが1881年(信じられないほど早い)、100年前の死因のトップは肺炎やインフルエンザ(インフルエンザは意外と昔からある)、人間とウイルスの大きさの比率は地球と人間の大きさの比率と同じ(ということはコロナウイルスはものすごく小さい)…など、新しい発見がたくさんありました。

時代の変化を読者に感じさせるよう、章ごとに紙質やフォント、図の色合いが違ったりして、装丁にただならぬこだわりを感じます。

 

大和ミュージアム公式展示図録

何年か前、広島に行った時に買ったものです。

私は艦船のことは何も分からず、艦名を見ても艦これとアズールレーンのキャラの顔しか思い浮かびませんが、前提知識がなくても理解できる内容なので安心です。後半の子供向けのコーナーで、船が浮く仕組み、揺れや抵抗を抑える仕組み、前に進む仕組みなどが図解されていて、大人が読んでもなるほどと思いました。

米国のB24爆撃機ロンサムレディー号についてこれを読んで初めて知りました。ロンサムレディー号は、呉に停まっていた戦艦榛名を爆撃しにきて日本軍に撃墜されました。機体からなんとか脱出した乗員は、捕虜となって広島に留め置かれます。そして直後に広島に原爆が落とされ、彼らは被爆死したのだそうです。原爆の圧倒的な破壊力の前では敵も味方もないということですが、なんとも悲劇的な話です。

IIDX 2020/4 着実なリハビリ(☆12)

外出自粛ということでBMSを集中的にやりました。

Satellite難易度表を使い、sl1から始めてsl4まで徐々に密度に慣らしていきました。私はレベルフォルダを埋めるのが好きな方なので、フォルダを周回してなるべくいろいろな曲に触ることにしています。新しい曲にもたくさん出会えて楽しかったです。

 

今はだいたい~sl1がハード、~sl3がイージーできるところまで来ました。sl4になるとイージーできる方が珍しいです。休止する前が★6.11、ちょうどsl4が半分くらいできるレベルだったと考えると、上限値はまだ元に戻っていないと言えそうです。

一方で、下限である☆10や☆11下位は安定して押せるようになり、その中間の★3~★4あたりのハード狙いにも以前のように取り組める状態になっています。

また、先月ずっと気になっていた指の運動性についても違和感がなくなりました。不自由なく動くとまではいきませんが、休止前の水準には達しています。フィジカル面に関してはもう完全に戻ってきたと言っていいと思います。

 

ただ今月は、取り組む難易度を上げていく中で、「見えているはずの譜面が押せない」という違和感がどんどん強くなっていきました。フィジカルの問題ではなく、見えたものを指の動きに変換するのが遅くて押し切れない感覚です。例えば「今の同時押しは2356だ」というのは分かっているのに、実際に押そうとするとなぜか3だけ抜けてしまったりします。特にその変換が次々と休みなく求められる物量譜面が苦しいです。Satelliteのフォルダを埋めていても、同じ難易度帯の中で物量系だけが遅れを取っている感じです。

あと、ノーツが降ってくるタイミングが測れなくなってきたのも気になります。特にBPM130以下の遅い譜面で押すべきタイミングがつかめず、打鍵にブレーキをかけるような変な力が入ってしまうようになりました。これと関係があるのかは不明ですが、軸やトリルもやたらBADハマりしています。

地力を取り戻す途中なのである程度は仕方ないものと思いますが、上のような違和感から、あまりうまくいっている実感を得られないのが正直なところです。休止前に手をつけたsl3を今やり直してみると大幅に更新できたりして、前より上手くなった面もあるはずなのですが…。もう少しこのレベル帯に慣れてきて、認識して打鍵するというプロセスがうまく噛み合うようになれば、一歩先に行けるような気がします。

 

余談ですが、Satellite/Stellaの難易度が発狂BMS難度推定の★n.nn形式で計算されているスプレッドシートがありました。フォルダを周回していると特別難しいと思う曲があったりするのですが、それが誰にとっても難しいものなのか、自分だけ難しいと感じているのかが分かるのでとても参考になります。

根津美術館

外に出なくなって1か月、そろそろ自宅の景色も見飽きてしまったので、外出できた頃に行ったいろいろな場所の話をしたいと思います。

今回は根津美術館です。

 

表参道から青山通りを越えてくると、まずはこのアプローチにたどりつきます。根津美術館といえばこの場所ですね。見通しの良い軒下空間で、小さい頃に修学旅行で行った三十三間堂を思い出しました。

壁面の竹や屋根を支える鉄板などの薄さ・細さによって、広々とした空間特有の威圧感を取り払い、人が落ち着ける繊細な表情が生まれています。側面からの視線を緑が遮り、ちょうど家の軒下のように、適度にプライバシーが守られているような安心感を与えます。

建物の密集した表参道側から入ってくると、この軒下のスケール感はとても新鮮で、これから周辺の町並みとは離れた別世界に入っていくということを強く印象付けられます。

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突き当たりを左に折れるとエントランスがあります。先ほどのアプローチで細い竹が作っていたリズムを、ここからは細切れな金属板が軽やかに引き継いでいきます。板を壁面から浮かせることで薄さが強調され、冷たい感じを与えません。

下半分はなんと傘立てになっていて、雨が降っている日はここから引き出して使うようです。こんなデザイン性の高い傘立ては初めて見ました。

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美術館に入ると、展示棟の奥がとても広い庭園になっています。ここは先ほどの軒下空間の反対側にあたります。

先ほどよりは屋根の突き出し部分が短く、勾配も少し急になっていて、庭園が手の届く距離に感じます。この時はガラスに庭園の景色が反射していて美しかったです。

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庭園はとても広く、南青山の一等地にあるとは思えないような贅沢な空間が広がっています。ここを訪れたのは晩秋であったと記憶しています。紅葉した赤と緑が入り乱れる鮮やかな風景です。

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東洋の古美術を扱う美術館であるためか、庭園には、ところどころに大昔の青銅器のような装飾を施された置物があります。これはカフェの前に置いてあったもので、周囲の木々と陽の光を映した水鏡のようになっていました。

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館内の様子。展示室は撮れないので、展示室と地下のホールをつなぐ階段のところです。左側から差し込む外光とオレンジ色の照明が空間を柔らかく照らし、ガラスと金属という冷たい素材を使っていても、どこかほっとするような温かさを感じます。

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