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IIDX 2023/3 再出発

月の初めは相変わらず調子の乱高下に苦しんでいました。

体調や睡眠時間には何の問題もないのに、休憩なしで☆12を連続で回せるような好調の日と、☆10ですら違和感を覚えるレベルの不調の日が1:2くらいの割合で訪れました。停滞感に加えて異常な不調にも振り回されるようになり、ある日とうとう完全に心が折れてしまいました。何年も継続してきたアップのルーティンを明確に「やりたくない」と感じて、それ以上続けられなくなってしまったのです。

3年前に復帰してからモチベーションが完全に消えたのはこの時が初めてでした。私は為末大さんの本が好きでよく読むのですが、そこにあった「一番貴重な資源はやっていることを楽しいと思える心です」というような言葉が思い出されました。「モチベーションがあってもなくても習慣としてとりあえずやる」というのは物事を継続するうえで重要なのですが、それは一方で自分のモチベーションの状態を観察する機会を失うということでもありました。無理して続けるのではなく、もっと自分の心に目を向けてあげればよかったなと少し反省しました。

 

それからは、このゲームが楽しかった頃のことを思い出したくていろいろなことを考えました。

初心者の頃に目標としていた曲、段位で苦戦した曲、クリアできて嬉しかった曲など特別思い入れのある曲をやり直して懐かしんでみたり、楽しむことだけを考えて版権曲のハイパー譜面を選んでみたり。少し調子が戻ってきて☆11、☆12をやる時は、自己ベストとの乖離を気にしなくていいように今作スコアのついていない曲だけを触るようにしました。必然的にいわゆる「練習になる譜面」からは離れていき、これまで散々悩まされてきた上達というものから精神的に距離を置けるようになったことをとても好ましく感じました。

また、今までは多少調子が悪くてもできることをやろうと考えて負荷を下げつつ続けていたのですが、これ以降調子の悪い日はメンタル的に良くないということでスパッとやめることにしました。

 

そんな日々を過ごしているうちに少しずつモチベーションが戻ってきて、それと共に長い間苦しんでいた原因不明の不調はすっかりなくなりました。

スランプから抜け出すまで3ヶ月以上かかりましたが、それだけで達成感のようなものがありました。単純な人間なので喉元を過ぎた瞬間に熱さを忘れており、今はまた上を目指してもいいかなという気分になっています。

 

久しぶりに調子が回復したところで自分の実力を振り返ると、長い間高難度に挑戦できなかったため発狂力は落ちていて、地力SのBPは全体的に50くらい増えていました。ここはリハビリが必要そうです。一方で、中難度をたくさん触ったおかげか地力Bくらいまでの安定感が上がり、物量譜面でもあまり疲れなくなっていました。連皿、BSS絡みなどテクニカルな譜面が全体的に上手くなっているのも良い傾向です。

☆12の更新はイージー+3曲、ハード+2曲。ほとんど新曲ですが、旧曲ではTRIUMPHにハードがつきました。これはまさにテクニカル系が伸びたおかげだと思います。