まるでスパに行ったようなリラクゼーションを体験できるカフェです。
小伝馬町の駅のすぐそばに入り口があるのですが、窓のほとんどないコンクリートボックスの端に暖簾がかかっていて、一見何の店舗か分からないような外観です。
店内は暗く、コンクリート打ちっぱなしの空間が1席ずつ壁で区切られて、ブース式のようになっています。BGMとしてカフェには珍しいヒーリングミュージックがかかっていて、喫茶というよりは瞑想のための空間という趣です。静寂を保つため、会話は禁止、写真撮影もシャッター音を出すのは禁止というこだわりようです。
各席には小さなペンダントライトが1個ずつ設置されていて、明るさを自由に変えることができます。暗くすると非日常感が際立ちます。
初めて訪れた時は、名物のアイスカフェオレを頼みました。エスプレッソとフィルターコーヒーをミックスしたコーヒーに、フォーム状の脂肪分の多いミルクが乗っています。ストローでかき混ぜながら飲むと、ミルクの甘みとコーヒーの苦みが溶け合ってとても美味しいです。
この日はたまたま寒くなり始めた日で、アイスカフェオレの後に温かいお茶を頂きました。ランプシェードの模様と電球の光が水鏡のように映し出され、ゆらゆらと優しく揺れる様子が美しかったです。
少し後で再訪した時には、暖簾の色が変わっていました。
この日は前とは違って真冬だったので、ホットコーヒーにしました。
種類はいくつかあるのですが、このお店ではビターなコーヒーを推しているということで、しっかりしたボディがあるというブレンドにしてみました。KISSの甘いミルクチョコレートによく合います。
ペンダントライトの光がコーヒーの水面や透明なカップに映る様子がとても美しく、カップをくるくる回したりライトの明るさを変えたりして、その表情の変化を時を忘れて眺めていました。