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自由学園明日館

池袋の外れに、フランク・ロイド・ライトが日本で設計した学校建築が残っています。今もある自由学園という学校の最初の校舎になります。

 

外観です。ここは建物の中心に位置するホールで、窓枠の意匠が特徴的です。建物はコの字型になっていて、複数の教室がホールの周りを囲むように配置されています。

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上のホールの窓を内側から見たものです。ホールは2階建ての吹き抜けになっていて、これは2階からの景色です。大きく開いた窓から整った前庭が見渡せます。

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こちらは1階から。この時はたまたまクリスマスだったので端にはクリスマスツリーが飾られていました。コロンとした椅子がかわいいです。

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特徴的なこの大窓のデザインは、ホール以外の場所にも引き継がれています。ここは建物への入り口の扉です。ホールだけでなく建物全体にガラスが多く使われていて、開口部が広く、とても開放的な印象を受けます。

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こちらは教室です。ブラウンの縁取りがアシンメトリーな空間をバランスよく見せています。特に黒板を縁取る線が側面に伸びていくところが斬新で驚きました。

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左にある窓からは前庭が見えます。ちょうど夕日が差し込んでくる時間帯でとても綺麗でした。

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こちらは別の大教室です。机や椅子が置いてあると当時の様子が想像できますね。

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奥には食堂があります。教室やホールはフラットなデザインで統一されていますが、食堂だけはより装飾的で立体感のある作りになっています。個人的にはこちらの方が旧帝国ホテルなどのイメージに近く、いかにもライトという感じがします。

今はなんとここが喫茶店として使われていて、コーヒーや紅茶を飲みながらくつろぐことができます。

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奥に進むと、小教室の扉にさりげなくクリスマスの装飾がかけられていました。100年前に建てられたこの校舎が、復旧を経て現代の人にも愛され、大切に使われつづけていることが印象付けられる光景でした。

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