とても素敵なところでした。
メインの建物はクラシカルな洋館です。この他に和館、撞球室もあります。
洋館の室内は、壁紙、カーテン、天井など、細部まで美意識の行き届いた空間が広がっています。このように同系色でまとめた繊細で落ち着いた部屋もあれば、
鮮やかに彩られた部屋もあります。隣の部屋とのコントラストが美しいですね。
大階段の1階側です。見事な装飾が施された力強い二本の柱が屹立しています。
2階側。こちらも装飾的ではありますが、端正な印象を受けます。
金唐革紙の壁紙です。立体感があって、クリーム色の部分はまるで刺繍したかのように見えます。
暖炉。イスラム風のタイルの文様が美しく、こんな芸術作品と呼べるようなものが当時は実用に供されていたということに驚きます。私だったらもったいなくて使えないです。
窓には繊細なレースのカーテンがかかっていて、柔らかい光が室内に差し込んできます。
外はバルコニーになっています。欄干の透かし彫りが床板に美しい影を落とします。
後から増築された部分らしいのですが、横にはサンルームもついています。庭園の瑞々しい緑が映えます。
こちらは和館です。独特の意匠は岩崎家の家紋から取ったもので、それが三菱のスリーダイヤの元にもなっているそうです。
名前が分からないのですが、留め具(?)まで素敵でした。
洋館が好きな人なら夢のような空間だと思います。土日は館内での写真撮影が禁止になっているので、訪れる際は平日がおすすめです。