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さあ、才能(じぶん)に目覚めよう

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0

先日こちらの本を買ってストレングスファインダーを受けたので、その結果と感想を書き残しておこうと思います。

以下が長所として診断されたトップ5でした。

 

1. 学習欲 「戦略的思考力」

「学習欲」の資質が高い人は、学習意欲が旺盛で、常に向上を望んでいます。結果よりも学習すること自体に意義を見出します。

アクション:学習の進捗を記録し、レベルアップした時は自分で自分を褒める。仕事にするのは専門職、技術や規則が常に変化していくような(=学びがいのある)分野がよい。

私は学ぶことが好きです。仕事では、まったく違う分野に異動した時、一から専門知識を得ていくたびにわくわくします。資格の勉強が7年続いたのも、本質的には学ぶという行為自体が好きだったからでしょう。プライベートでも、趣味としてなんらかのスキルの向上にのめり込む傾向があります。何かに夢中になっている時、たまらなく生きている感じがします。

今はSEをしていますが、常に知識のアップデートを求められる点が自分に合っていると思います。また、勉強でも趣味でも、何かのスキルの習得にあたっては日記を書くことを昔から習慣にしています。進捗を記録したり振り返ったりすることが自分にとって一番のモチベーションになるためです。

 

2. 親密性 「人間関係構築力」

「親密性」の資質が高い人は、他の人たちとの緊密な関係を楽しみます。目標達成のために友人と努力することから、大きな満足感を得ます。

アクション:どんなに忙しくても親しい友人やパートナーとの時間を持つ。相手が心を開くまで自己開示しない傾向があるが、もっと積極的に自分を前面に出せば親密な関係を築くチャンスが増える。

私は、多くの人と広く浅く知り合うよりは、親しい友人にとって特別な存在でありたいと願います(これは自分にとってはあまりにも当たり前すぎて、長所として挙げられるのは意外でした)。人生設計や恋愛のことなどセンシティブな相談を受けることも多く、別に良いアドバイスができるわけではないのですが、それを相談してくれたということをとても嬉しく思います。

逆に、ある程度親しくなるまで心を開けないというのはまったくもってその通りです。なかなか難しいのですが、もう少し「自分の個性は相手に受け入れられる」という自信を持って人と接したいです。

 

3. 調和性 「人間関係構築力」

「調和性」の資質が高い人は、意見の一致を求めます。意見の衝突を嫌い、異なる意見でも一致する点を探ります。

アクション:問題から逃げるのではなく、対立を避けて軋轢を解決する方法を学ぶ。強引なセールスや過度に競争的な職場など、日常的に人と対立するような仕事は避けた方がいい。

昔から人と争うのが嫌いで、争いの中にいると居心地が悪く、間を取り持たなければという気持ちになります。あまり理想を持たず、現実主義者だと思います。仕事では交渉ごとを任されることが多いです。いわゆる「落とし所を見つける」という点に優れているからかもしれません。

一歩間違うと単に問題から逃げているだけになってしまうので、できるだけ対立意見の間の共通点を見つけて、現実的なアクションを提案するようにしています。

 

4. 個別化 「人間関係構築力」

「個別化」の資質が高い人は、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。異なるタイプの人たちの集団をまとめ、生産性の高いチームを作ることに長けています。

アクション:自分自身の強みとスタイルを理解し、表現できるようになる。個々のメンバーの強みを見出し、適材適所の役割を与え、その人に何を期待しているかを伝える。

自分でもダイバーシティについて意識が高い方だと思います。人の長所を見つけるのが得意です。個々人のバックグラウンドを想像して、相手の理解度に合わせて話をすることがとても自然にできます。

「その人の長所をその人にとって嬉しい方法で褒める」ということは、仕事上私が今一番関心を持っている点で、向こう数年はこの技術を磨いていきたいと思っています。

 

5. 分析思考  「戦略的思考力」

「分析思考」の資質が高い人は、物事の理由と原因を追求します。状況に影響を与える可能性のあるすべての要素を考慮に入れる能力を備えています。

アクション:情報の整理に困っている人を手助けする。仮説に対して疑いを持っている時は、その疑いがあくまでもデータに対するものであり、相手の人格に向けられたものではないことを分かってもらえるようにする。

論理的で情報を整理するのが上手いと評価されることが多いです。情報量に惑わされず、必要な情報だけを抜き出してシンプルに考えることができます。

人から意見を求められて論理の飛躍などを指摘しなければならない時は、理詰めにならないように、意識的に逃げ道を作るようにしています。相手の事情に寄り添い、感情の面で歩み寄ることで、拒否反応を起こさせずに必要な意見を伝えることができます。

 

ストレングスファインダーにおける強みは、大きく四つのカテゴリに分かれています。私の場合は上のトップ5すべてが「戦略的思考力」「人間関係構築力」のカテゴリに入っていて、他の二つのカテゴリ、「影響力」「実行力」に該当するものはありませんでした。これはやや自覚のあるところです。

会社では中堅と呼ばれる立場になってきて、リーダーとして行動することを求められます。リーダーシップというと、人を動かして(影響力)強力に引っ張っていく(実行力)ことが思い浮かびますが、私の普段の性格とはかけ離れていて、自分がそうなっていくイメージがなかなか持てませんでした。

思い返すと、これまでの私は、メンバーの一人ひとりと良い関係を築いてボトムアップ的にチームを動かし(人間関係構築力)、複雑な問題が出てきた時にそれを整理して解決へのヒントを与える(戦略的思考力)ような振る舞いをしてきたと思います。これは自分の特性を考えると理に適っていて、別に劣っているわけではなく、それが自分らしさなんだなと思いました。

 

診断には少し時間がかかりますが、自分の強み、スタイルを再認識し、今後それをどう活かしていくか考えるきっかけとなって非常に良かったと思います。

 

(2019/3/2 追記)

こちらは逆に、どちらかというと「弱点」の方向から人の性格というものを分析した本です。(その相手をポーカーで負かすためには、あるいはその相手に商品を売るためにはどこを攻めればよいか?)

対人恐怖からうまく人間関係が築けない「内省的タイプ(回避性人格障害)」の項は、なんだか自分に当てはまりすぎて耳が痛かったです。

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